葛飾区議会議員選挙の「効力」に異議申出、開票手続きに疑義として選挙無効を求める

11月9日に行われた葛飾区議会議員選挙について、「選挙が無効だ」とする異議申出が11月20日に提出され、同日受理されたことが分かりました。
申出人は開票作業の公平性に疑問を持っているとして、選挙の無効を求めています。
※写真はイメージです。
そもそも「選挙の効力に関する異議」とは何?
選挙が適正に行われたかどうかに疑問がある場合、有権者は選挙管理委員会に対して「この選挙は無効だ」と申し立てることができます。
これが「選挙の効力に関する異議申出」です。
簡単に言えば、「選挙のやり方がおかしかったので、この選挙結果は認められない」という訴えのことです。
具体的に何が問題視されているのか
今回の異議申出では、以下の点が問題視されています。
1. 開票立会人の選任手続き
- 開票立会人を選ぶ際のくじ引きの手続きが正規のものと異なっていた疑いがある
2. 開票作業の適正性
- 票の数え方や確認作業が適切に行われたか疑問
- 公平性と平等性に問題があったのではないか
申出人が求めていること
異議を申し出た人は次のことを求めています。
- 選挙無効の決定:11月9日の区議選を無効にしてほしい
- 詳細情報の開示:
有効投票数
無効投票数
使わなかった投票用紙の枚数
これらの情報を公開して、本当に適正な選挙だったかを検証したいということです。
今後の流れ
葛飾区選挙管理委員会は、異議申出を受けた日(11月20日)から30日以内に決定を下すことになっています。つまり、12月20日頃までには結論が出る予定です。
選挙管理委員会が異議申出を検討した結果
- 異議を認める場合:選挙が無効となり、再選挙の可能性
- 異議を却下する場合:選挙結果はそのまま確定
珍しいケースなの?
地方議会選挙で選挙の効力に異議が申し出されること自体は法的に認められた権利ですが、実際に申し立てられるケースはそれほど多くありません。
特に開票作業の手続きに関する疑義を理由とした異議申出は注目されるケースです。
区民への影響は?
現時点では、11月9日の選挙結果に基づいて当選が決まった議員たちは通常通り議会活動を続けています。異議申出の結果が出るまでは、現在の選挙結果が有効として扱われます。
ただし、もし異議が認められて選挙無効となった場合は、再選挙が実施される可能性があります。
選挙の透明性と公正性を確保するための重要な手続きとして、今後の選挙管理委員会の判断が注目されます。
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