葛飾区南水元の倒産した「ガクエン住宅」本社ビルに「広島建設」の看板が

地域の住宅業界に大きな衝撃を与えたガクエン住宅の倒産。そのガクエン住宅の旧本社ビルに、今度は新たな住宅会社の看板が掲出されているのをご存じでしょうか。
現在、東京都葛飾区南水元の5階建てのあのビルには、千葉県柏市に本社を置く「広島建設」の看板が設置され、地域の皆さんの注目を集めています。
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アクセス ガクエン住宅跡地
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広島建設とはどのような会社か
広島建設株式会社は、千葉県柏市豊四季に本社を置く総合建設会社で、千葉県に根を下ろして57年の歴史を持ちます。
社名に「広島」と付いているため、広島県の企業と間違えられることが多いが、広島県内に支店はなく、創業者の出身地が広島県福山市のためこの社名が付けられています。
同社は年間700棟を超える住宅施工実績を誇り、注文住宅ブランド「セナリオハウス」を主力事業としています。
2023年3月期の売上高は257億円で、資本金8000万円、従業員数290名と、地域では規模の大きい住宅会社です。
同社の事業エリアは千葉県、埼玉県、東京都に合わせて16拠点を展開しており、各事業拠点より車で約1時間圏内を施工エリアとし、メンテナンスを充実させサービスの質の向上を図っています。
関連リンク:広島建設

ガクエン住宅の破産は、同社が手掛けていた葛飾区や足立区エリアの住宅市場に大きな空白を生み出しました。
このような状況の中で、同じく地域密着型の経営を掲げる広島建設が同ビルに看板を設置したことは、地域の住宅ニーズに対応する体制を整えようとする動きとも読み取れます。
建設業界全体では、建築資材の高騰、人手不足、住宅需要の減速感などを背景に、2024年度上半期の建設業全体の倒産は921件を数え、年ベースで1800件超えは確実な状況となっており、業界全体が厳しい環境に置かれています。

倒産という残念な結末を迎えたガクエン住宅でしたが、その旧本社ビルに新たな住宅会社の看板が設置されたことで、地域の住宅業界に新たな動きが生まれています。
広島建設がこの立地でどのような事業展開を図るのか、また地域の住宅需要にどう応えていくのか、今後の動向に注目が集まります。
地域で長年親しまれてきたあのビルが、再び住宅業界の拠点として活用されることで、地域の皆さんの住まいづくりの選択肢が広がることを期待したいですね。
ガクエン住宅跡地 店舗情報
- 住所:東京都葛飾区南水元2-20-1












