柴又に新たな観光拠点が誕生!川甚跡地に「柴又川甚まちなみ館」が2026年3月オープン予定
231年の歴史を誇った老舗料亭「川甚」が2022年1月に閉店してから約4年、その跡地に新しい観光施設「柴又川甚まちなみ館」がオープンする予定です。
東京都葛飾区柴又7-19-14の旧川甚新館を改修して整備されるこの施設は、2026年3月のオープンに向けて工事が進められています。
アクセス 柴又川甚まちなみ館
場所はこちら。
川甚跡地活用の背景
川甚は231年の歴史を誇る老舗料亭でしたが、2022年1月末をもって閉店しました。
関連リンク:柴又の老舗料亭「川甚」が1月末をもって閉店。231年の歴史に幕
葛飾区は、都内で唯一国の重要文化的景観に選ばれている柴又の景観を守るため、マンション開発などで景観が壊されないよう、土地と建物を取得しました。
関連リンク:惜しまれつつ閉店した柴又の老舗料亭「川甚」葛飾区が土地と建物を取得する方針、景観を守りマンション開発等を防ぐ狙い
葛飾区では「柴又観光まちづくりにおける川甚跡地活用プラン(最終報告)」に基づき、建物改修工事の基本・実施設計を進めるとともに、事業・管理運営概要の検討を行い、「柴又地域観光拠点施設 事業・管理運営計画」を策定しました。
文化的景観の保護と観光振興
柴又は「葛飾柴又の文化的景観」として国の重要文化的景観に選定されており、川甚はその重要な構成要素の一つでした。
新しい施設では、川魚料理店として栄えた川甚の記憶を継承しながら、柴又の観光振興と文化的価値の発信拠点として機能することが期待されています。
各フロアの構成と機能
1階:柴又の心温まるおもてなしフロア
観光案内・情報発信機能として観光案内所を設置し、柴又の魅力を来訪者に伝えます。
産業観光機能では葛飾区内産品等の展示や販売、体験コーナーを展開。
さらに集客機能として飲食(軽食・テイクアウト・喫茶等)を提供し、交流促進機能では人と人との交流を育む空間づくりを行います。
2階:葛飾柴又の歴史と文化を繋ぐフロア
文化観光機能の中核として、文化的景観の紹介、川甚の資料展示、川魚料理の紹介、生簀・庭園等川甚の記憶の継承を行います。
また体験・展示コーナーでは、柴又の歴史や文化を観て、感じて、体験できる多彩なプログラムを展開予定です。
3階:人と人を繋ぎ、新たな交流を生み出すフロア
コミュニティ機能として多目的ホールや会議室を設置し、地域の交流促進を図ります。
集客機能・交流促進機能を備えた多目的スペースとして、ライブ、映画会、講演会、地元の人が会える場として機能し、可動式の間仕切りで開放的な空間として利用できるよう設計されています。
整備スケジュールと詳細
川甚まちなみ館の整備は以下のスケジュールで進められます。
- 2022年度~2023年度: 事業・管理運営に係る検討、基本設計・実施設計
- 2024年度~2025年度: 工事(建物改修・展示施工・公園整備)
- 2025年度中: オープン
現在は建物改修工事が進行中で、完了予定は2025年11月となっています。その後、展示施工や公園整備を経て、2026年3月の正式オープンに向けて準備が進められています。
柴又観光の回遊拠点として期待される効果
川甚まちなみ館の整備により、これまでの柴又駅〜帝釈天〜寅さん記念館〜江戸川の動線に加えて、新たな観光拠点がハブとなり、駅や参道と江戸川をつなぐ役割を果たすことが期待されています。
施設が完成すると、柴又駅〜参道〜帝釈天〜川甚〜江戸川(矢切の渡し)をつなぐ新しい回遊ルートが形成され、観光客により充実した柴又体験を提供できるようになります。
また、二つの軸の交点となることで、施設等を繋ぐハブ機能を持つ拠点として、柴又全体の観光振興に大きく寄与することが見込まれています。
柴又川甚まちなみ館 施設情報
- ホームページ
- Twitterアカウント:
- Instagramアカウント:
- 住所:東京都葛飾区柴又7-19-14(旧川甚跡地)
- TEL:
- 営業時間:
- 定休日:
こちら読者の方から写真付きで情報提供をいただきました。ありがとうございます。
