葛飾区の施設工事でアスベスト不適切処理、湿潤化せず切断・一般廃棄物として搬出

葛飾区は1月16日、末広集い交流館(金町五丁目)のトイレ改修工事において、アスベスト含有建材を適切に処理せずに作業・搬出したと発表しました。
区の検査により発覚したもので、幸い健康被害の可能性は低いものの、建設業界で厳格に定められているアスベスト処理規則に違反した重大な事案となっています。
※写真はイメージです。
不適切処理の内容
湿潤化なしでの切断作業
和便器撤去工程の一部で、本来必要な湿潤化(水分を加えてアスベスト粉塵の飛散を防ぐ処理)を行わずに切断作業を実施しました。
廃棄物処理の誤り
アスベスト含有建材は特別管理産業廃棄物として処理する必要がありますが、一般廃棄物として区外の産業廃棄物中間処理場に搬出し、粉砕・圧縮梱包の後、最終処分場で埋立処分を行いました。
事案の経緯(工事から発覚まで)
2025年10月下旬~11月上旬
和便器撤去及び衛生器具等配管用コア抜き(穴あけ)作業を実施。この際、施工業者がアスベスト対策を失念しました。
2025年11月7日
アスベスト含有建材を一般廃棄物として排出(本来はアスベスト含有建材として特別処理が必要)。
2026年1月8日
区の検査により不適切なアスベスト処理が発覚。
2026年1月9日
緊急に室内大気中の浮遊粉塵(アスベスト)濃度測定を実施し、大気中にアスベスト粉塵がないことを確認しました。
健康被害のリスク評価
区の説明によると、以下の理由から健康被害の可能性は低いとしています。
- アスベストの状態:アスファルト防水層に含有されるアスベストは、アスファルト中に固定された状態でした
- 配管用穴あけ作業:配管用穴あけ時は湿潤化しながら作業を行ったため、飛散の可能性はほぼないと判断されています
- 大気測定結果:1月9日の浮遊粉塵(アスベスト)濃度測定でも、大気中にアスベスト粉塵は検出されませんでした
葛飾区では今回の事案を受けて、他の工事現場でも同様の問題がないかの確認作業を進めるとともに、職員及び業者への研修強化も検討されています。












